落ちて良かったこと

落ちて悪かったことは何と言ってもお金と時間を失うことですが、良かったこともそれなりにありました。

1回目落ちてすぐに私は、兼ねてから作りたいと思っていたWebアプリ制作に着手することにしました。
どうせまだ勉強を続けなければならないなら、アルゴリズムの経験値をあげながら実益を得ようと思ったのです。
受かってたら確実にこんなことはやってません。
面倒くさいですから。
落ちたからこそ「自分はもっと頑張らなきゃいけない」とピリッとするものです。

そうして「誰でもかんたんすぐに身につく絶対音感トレーニング」というサイトを立ち上げました。
最初は簡単なアプリからはじめ、短期間に10個ほどのアプリを作り、最終的にはわりと本格的なカードゲームを作りに至りました。
3000行以上のコードをたったひとりで書きました。
全部JavaScriptですが初心者にしては頑張ったほうだと思います。
しかもゲーム完成まで3ヶ月ぐらいしかかかりませんでした。

他にも持ってるサイトやブログをスマホ対応のレスポンシブデザインに作り変えたりもしましたし、サイト運営用の台帳管理システムやメールフォームも構築しました。
急にいつかやってみたいと思っていたことが実際にできるようになってしまい、何より兼ねてから念願だったプログラミングができるようになってしまったのです。(JavaScriptですけど。)

案外できちゃいますよ。
勉強したのはFEの試験勉強のみで、後はコードを紹介しているサイトを検索して、人様が書いたコードをトレースして、使えそうだったらコピペして自分のプログラムにフィックスさせて、という行動を夢中で2、30回ぐらい繰り返したらいつの間にかゲームが完成していました。

もし1回目で受かっていたら、半年も経った今頃はあらかた勉強したことを忘れてしまって、何も残ってはいなかったでしょう。
サイトも影もかたちも存在していません。
落ちたからこそ強制的に復習させられますので知識が記憶に定着していますし、努力の跡がWebアプリというかたちになって残っています。

人は失敗したときに成長します。
お金と時間はほんのちょっとだけうまくいった人より損をするかも知れませんが、そのぶん人よりも強くなる機会をたくさん得ることができます。



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